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金星探査機あかつき・・・高校物理

2019/04/22

4月15日、NHK放映の
金星探査機あかつき 執念のカムバック】
を先日見ました

ただただ、驚きのひと言です

今、世間ではいったい何が起きているのか
という視点で眺めていたんですが

人間の英知の凄さに
改めて感服です

【金星探査機あかつき】は
2010年5月21日に打ち上げたそうですが
打ち上げ半年後のおよそ200日
失敗に終わったそうです
国家予算250億円だったそうです

金星とは、地球の双子星といわれるほど
大きさもほぼ同じなのに
大気の状態が全く違うそうです
同じような星なのになぜそんなに違うのか
を知るのがこの探査機の目的だそうです


  (『そんなこと知って何の得があるの?』
  という庶民感覚は、この際は考えないことにします)

当初のこのプロジェクトの目的は
あかつきを金星の衛星にすることです
それが、どこでどう間違ったのか
打ち上げた【あかつき】が予定軌道をはずれて
行方不明になってしまったそうです
どこにいるかを探していると
なんと太陽の周りを回っていたんです
太陽の引力にも影響を受けたそうです

関係者は一同に、『大失敗だ!』と
TVで日本国民に対して【ごめんなさい会見】を
開きました
だって、250億円の損失ですからね関係者は一同に

ところがです
それでも諦めない頭のいい人がいました
太陽の周りを回る軌道を遠隔操作
金星の衛星軌道に戻すということが
出来るかもしれない
と考えたそうです

ここまでの経緯を塾内で高校生数人に
話したところ
『200日もかかる距離にある物体を
遠隔で操作できるの?』
『それに、そんな軌道修正なんて可能なの?』

ビックリしていました

それができたというか
やっちゃったんですね!

入社7年目の廣瀬史子氏が
『5年もすれば、あかつきの軌道が金星に最接近するのでは?
その時そのエンジンに積んでいるエンジンを稼働させ
逆噴射させて太陽の引力から逃れられると
金星の軌道に乗せられるのでは?』
と気付いたそうです

『金星を回る軌道に入れるチャンスはまだある』

彼女等は連日、衛星と金星、太陽の軌道の計算に明け暮れたそうです
そして、
御主人とのいろんな生活を犠牲にして
家に帰ってもそのことばかりに考えた結果

【あかつき】が金星と最接近する日時を
秒単位で計算で出したのです

その日時を1秒でも誤ると
その再計画はまた失敗していたそうです

その計算式の膨大な量たるや
TVで書類の山を見せていましたが
ロケット打ち上げから5年間
ずっとその計算をしていたそうです

一度入った軌道を修正して
別の軌道に入り直すという成功例は
このチームが世界初だったそうです

我が県塾では
前倒しで、高校1年生に
物理を教えています

あのニュートンの【運動方程式】
の真っ最中です

それを学んだ暁(笑)には
宇宙までロケットを飛ばせるという
受験生にとっては
勉強が実際に役立つ醍醐味を味わえる
最高の機会になります

受験のための勉強ではありません

ひょっとしたら
ロケットを宇宙まで飛ばせる数式が分かるかもしれないという
壮大な夢が詰まった分野です

今、高校生が学んでいる物理等が
どこで、どんなふうに活用されるのかは
物理に疎い(うとい)私にはわかりませんが

今の若者の物理の勉強の延長上に
その答えがあるだろうということだけは

言えると思います

因みに、このプロジェクトには
500人という人の参加があったそうです

さあ、みなさん
だから今日も物理を
一生懸命、勉強しますよ

あなたの未来は
ひょっとしたら
ひょっとするかも
(笑)です

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